あなたが医者にかかるときって、どんなときでしょう?
風邪を引いて熱が高いときとか、おなかが痛いときとか、微熱が長く続くとか・・・
いずれにしても、体の不調をなんとかしたいときにいきますよね。
これはれっきとした医療行為のため、健康保険の対象になり、かかった医療費の一部を自己負担すれば済みます。
具体的には成人で3割、70歳以上になると2割(一定以上の収入がある場合は3割負担)75歳になると1割を負担すれば良い(一定以上の収入がある場合は3割負担)ので、そんなにお金がかかるという印象はないと思います。
では人間ドックはどうでしょうか?
人間ドックは健康診断の範疇に入るため、健康保険が使えません。つまり、人間ドックにかかる費用は基本的には全額自己負担です。このため「人間ドックは高いから」という理由で、受けることに二の足を踏む人も多いのでは?
人間ドックは高い、といっても、どのくらいかかるものなのでしょうか?
この記事の目次
人間ドックにかかる費用って、どのくらい?
人間ドックとひと言で言っても、かかる費用は受ける施設によって大きく違います。
これは人間ドックの施設が料金を自由に決められるからで、検査内容が同じでも料金が異なることはよくあります。
人間ドックの料金は、検査項目と施設経費(人件費、設備費など)によって決められるため、受ける検査が全く同じでも数万円の差が生じることもあります。決して高いから良いとか、安いから良くないということはありませんので、その辺は誤解なきようお願いしますね(笑)
一般的な相場
実際の相場をざっくりと紹介すると、
・一般的な人間ドック:4万円〜6万円
・人間ドック+脳ドック:6万円〜8万円
・人間ドック+レディースドック:5万円=7万円
上記はあくまで目安ですので、参考程度にお考えください。
上記相場よりも安く受けられる施設も、もっと桁違いに高い施設もあります(笑)
実際にはご自身で比較検討されることをオススメします。
いかがでしょうか?
普通に医者にかかる場合、せいぜい数千円で済むのに、人間ドックは安くても4万円程度かかるんです。
なんとか少しでも安く受ける方法はないの?
なんて考えてしまいますね。
よく、高額な出費に対して一部を負担してくれる「補助金」というのを耳にしますが、人間ドックで補助金とか使えないのでしょうか?
人間ドックで補助金は受けられるか?
さきほど人間ドックは医療行為ではなく健康診断の範疇のため、健康保険が使えない。全額自己負担という話をしました。毎年定期的に受けることを前提に考えると、やはり決して安い金額ではないため、なんとか少しでも安く出来る方法はないものか・・・そう考えてしまいますよね。
実は、人間ドックで使える補助金(助成金)というのがあるんです。
国民健康保険や社会保険、民間の保険会社の割引サービスなど、けっこう種類があります。
ここで順番に紹介していきますね。
国民健康保険で受けられる補助金制度
国民健康保険に加入しており、なおかつ滞納などがないことが条件とはなりますが、お住まいの市町村役所に申請することで互助が受けられます。
ただし、対象年齢、補助金額、支給条件などは市町村により異なりますし、市町村によっては補助金制度を実施していない場合もありますので、事前に問い合わせるなどして確認しておきましょう。
社会保険で受けられる補助金制度
あなたが企業にお勤めの場合、所属する健康保険組合などで補助制度を実施している場合があります。
こちらも加入している健康保険組合や健常保険協会によって対象年齢や補助金額などが異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、本人だけでなく、ご家族が人間ドックを受ける場合でも補助制度が利用できるケースが多いので、こちらも事前にチェックしておくことで費用を抑えることができます。
また、あなたがお勤めの企業によっては、自己負担なしで人間ドックを受けられる制度を持っている場合もありますので、会社の福利厚生担当者に確認してみることも忘れずに!
民間保険会社の割引サービス
こちらは、あなたが加入している生命保険や損害保険などの保険会社が独自のサービスとして提供しているものです。
例えば、新規に生命保険加入時に人間ドックの結果通知書を提示することで、保険料が安くなるなどのサービスを行っている保険会社もあります。
また、保険会社と提携している医療機関で人間ドックを受けることで、料金が割引になる等のサービスもあります。
人間ドックで得をする「裏技」とは?
さて、補助金や保険会社の割引サービスを上手に利用することで、かなり安く受けることができますが、さらに得する「裏技」をご紹介しますね。これはけっこう盲点かもしれません(笑)
人間ドック予約サイトから予約する
これのどこがお得なの? と思っていますね(笑)
実は、一部の予約サイトでは、予約した人間ドックの費用に応じてポイントを還元してくれるサービスを実施しています。
補助金のように、自己負担額が下がるわけではありませんが、貯まったポイントお買い物などに利用できるため、結果的にお得!
予約金額に応じてTポイントが貯まったり、Pontaポイントが貯まるサービスがありますので、同じ施設に予約申し込みするならこうした予約サイト経由で申し込んだ方がお得ですよね。
たとえば、以下の予約サイトが有名です。
・Pontaポイントがたまる「人間ドックのここカラダ」
・Tポイントがたまる「MRSO」
こうした人間ドック予約サイトは、お得なだけじゃなく、さまざまな情報源としても非常に重宝します。人間ドックや健康に関する情報が豊富ですので、利用すると良いですよ!
クレジットカードで支払う
すべての施設ではありませんが、人間ドックの料金支払いにクレジットカードが使える場合があります。
あなたがお持ちのクレジットカードが、何らかのポイントがたまるカードなら、現金での車来ではなくクレジットカードでの支払いがおすすめです。
私の場合、航空会社のマイレージがたまるカードのため、迷わずこのカードでの支払いにしています。
例えば、人間ドックの料金が6万円だとすると、1%のマイレージが貯まるので、600マイルです。600マイルって、東京〜札幌の片道のマイレージよりも大きいんですよ!けっこうお得だと思いませんか?
補助金利用の際の注意点
補助金を利用する場合、その利用方法はさまざまなため、事前にしっかりと調べておくことが重要です。
以下に、主な注意点を挙げておきますので、事前の確認の際にお役立てください。
受診医療機関の確認(指定有無)
例えば、健康保険組合の補助金を利用する場合、提携医療機関(補助を受けられる医療機関)が指定されている場合があります。
この場合、指定されていない医療機関で人間ドックを受けても、補助金支給の対象となりませんので、しっかりと調べて予約しましょう。
保険会社の割引サービスも提携医療機関が指定されている場合がほとんどですので、こちらもチェックしてくださいね。
申請できる回数
国民健康保険の場合、市町村によって差はありますが原則1年に1回の申請となります。
この辺もお住まいの市町村役所に問い合わせて確認すると良いでしょう。
また、本人以外に配偶者や家族も補助対象となる(社会保険の場合)が多いので、コチラもしっかりチェックです。
補助金が受けられる年齢
補助金支給には、通常対象年齢が定められています。
多少年齢の範囲外の場合、申請ができませんのでご注意ください。
まとめ
平均寿命が男女ともに80歳を超える、ご長寿大国日本。
80年というのが長いのか短いのか、それは人それぞれ感じ方は違うでしょうが、間違いなく言えるのは「どうせ長生きするのなら健康で」ということ。
そういう意味では、これからは平均寿命もさることながら健康寿命に着目すべきでしょう。
そんな「健康な老後」を支えるのが、若いうちからの積極的な健康管理です。
自分の健康状態をしっかりと把握するためにも、人間ドックは定期的受けたいものです。
費用負担は確かに馬鹿になりませんが、補助金制度や裏技を駆使することで、1年に1回の人間ドックも、より身近に感じられることでしょう。
また、補助金とは別に、医療費控除を受けられることもあります(条件によって受けられる場合と受けられない場合があります)ので、その辺については以下の記事に詳しく説明していますので、参考にしてみてくださいね!
【参考記事】
人間ドックって、医療費控除の対象?