検査の種類

50歳を過ぎたら受けておきたい心臓ドック

人間ドックは、日常生活の中で自覚症状として現れにくい生活習慣病やがん、心疾患、脳血管疾患などを初期段階で発見することで、早期に対策し健康寿命を延ばすことが目的です。

でも、通常の人間ドックさえ受けていればすべての疾患を早期発見できるのでしょうか?

結論から言うと、通常の人間ドックだけではすべての疾患の発見は困難です。
なぜなら検査しない部位(頭部・頸部など)や、十分に検査出来ない部位もあるからです。
では、なぜ十分に検査出来る項目にしないのでしょうか?

これは人間ドックが健康診断の範疇であることが関係しています。
医療行為ではなく、あくまで健診ですから、すべての検査は個人の自由意志、すなわち全額自己負担です。
通常の人間ドックでさえ、4万円〜6万円程度の費用がかかりますので、さらに詳細な検査項目を追加していけば、費用はどんどん膨らんでいきます。
特に最新鋭の画像診断装置を用いた検査では、全身スクリーニングで10万円を超えるものも珍しくありません。

こうした自己負担を少しでも軽減するために、助成金(補助金)や医療費控除を利用するという手もありますが、ココでは説明を割愛します。詳しくは以下の記事をご参照ください。

【参考記事】
人間ドックにかかる費用は?補助金は受けられる?
人間ドックって、医療費控除の対象?

ですから、通常の人間ドックに気になる検査をオプションで追加することで、ご自身にマッチした検査項目を組み立てていくのが賢い人間ドックの受け方と言えるでしょう。

さて、数あるオプション検査ですが、何を追加したら良いのでしょうか?

今回はその中から、心臓ドックについて詳しく説明していきますね。

心疾患が怖い理由

心疾患は日本人の病気による死亡原因としては、がんに次ぐ2位!
非常に多くの方が心疾患が原因で命を落としています。

心疾患がコワいのは、突然発症するということ。
症状が重篤な場合、発症後数時間で命を落とすこともある、とても怖い病気です。
突然死(発症後24時間以内に死に至る)の多くは、心疾患と脳血管疾患です。

心疾患も脳血管疾患も、大きなくくりとしては動脈硬化が主な原因とされています。
ですから動脈硬化の状況を把握することで、こうした疾患の発症リスクを知ることが出来るというわけです。

こうした事態を未然に防ぐためにも、日ごろから自覚症状などに気を配るとともに、ある程度の年齢に達したら定期的に検査する必要があります。

では、心臓ドックではどのような検査が行われるのでしょうか?

心臓ドックの検査項目

代表的な検査項目を紹介していきますね。

胸部エコー検査

通常の人間ドックでは、腹部エコー検査として行うので、エコー検査についてはご存じの方も多いと思いますが、簡単に原理を説明すると、心臓周辺にプローブ(接触子)を当てて、心臓の動きや血液の流れ(ポンプとしてのスムーズな動き)を画像により確認します。
胸部エコー検査により、心臓の各部位ごとの形や動きをtら得ることで、心疾患の診断に役立てます。

胸部エコー検査は超音波による検査のためX線を使用しません。このため被爆することはありません。
ただしこの検査は、医師や技師の技量により診断結果に差が生じることもあります。

心電図

心臓周辺にプローブをつけ、実際の心臓の動きをモニターします。
これにより安静時、負荷時、24時間を通しての心臓の動きなどを知ることが出来ます(24時間のモニターは、ホルター型心電図を使用した場合のみ)

安瀬維持の心電図は通常の人間ドックでも測りますが、心臓ドックではより詳細に観るために、体を動かしている状態での心電図(運動負荷心電図)や、1日の中での心臓の変化を見るために通常の生活をしている状態を測る心電図(ホルター型心電図)などを行います(施設により実施内容に違いがあります)

こうした様々な状態での心臓の動きを観察することで、狭心症や心筋梗塞を引き起こす原因となる冠動脈の動脈硬化、不整脈などを調べます。

心臓CT(冠動脈CT)

CTスキャン装置を使用して、心臓を細かくスライスした画像として撮影します。
これにより、心臓の周りを覆うように張り巡らされている冠動脈の状態(血管の狭窄や梗塞)が分かるため、心筋梗塞や狭心症などのリスクを知るのに役立ちます。

胸部CTは撮影にX線を使用するため、若干の被爆を伴います。
また、撮影にある程度の時間(施設により差はありますが、ざっくり40分〜60分程度)がかかるため、受診者にとっては負担の多い検査と言えます。

心臓MRI検査

心臓をMRIによって撮影することで、冠動脈の状態を詳細に検査します。
MRIにより冠動脈を立体的に撮影できるため、血管の狭窄などがより鮮明に分かります。
CTのようにX線を使用しないため、被爆することはありませんが、検査時間が長い(30分程度)うえに、検査中に響く工事現場の騒音のような音に気分が悪くなる方もいます。
また、MRIの原理上磁気を使用するため、心臓ペースメーカーや冠動脈クリップなどの金属を体内に埋め込んでいたり、金属製のアクセサリーをつけたままでの検査は出来ません。

一般的な心臓ドックの流れ

では、心臓ドックの流れについてかんたんに説明します。

前日・当日朝

人間ドックと一緒に受ける場合は、夕食以降は食事制限が入ります(心臓ドックだけでも検査内容によって制限が入る場合があります)
また、薬などの服薬については事前に施設に確認しておきましょう。
当時の朝は食べずに検査機関に行きます(水、お茶などはOK)

受付

受付を済ませ、朝採尿した尿を提出します。
検査着に着替えて検査の順番を待ちます。
リラックスできるよう、お気に入りの本や雑誌などを持参すると、待ち時間を退屈せずに過ごせます。

各種検査

心電図、胸部X線、問診、診察などを事前に行います。
これらの情報は、その後行う精密検査の参考になります。
心臓エコー、冠動脈CT検査、心臓MRI検査などを行います(施設により血圧脈波、眼底検査、肺機能検査なども行います)
これらの検査項目は、施設により、また他のオプション検査の有無などにより変化しますので、詳細は受診施設に確認してください。

結果説明

現在の動脈硬化の状態、将来的なリスクなどを丁寧に説明してくれます。
その上で、今後必要となる日常生活についてのアドバイスなどもしてもらえます。
実際に医師から説明してもらえる場合には、疑問点などは徹底的に解決できるまで質問するといいですね。

こんな人にオススメ

心臓ドックは以下のような人にオススメします。

・50歳以上の方
・高血圧、糖尿病、喫煙、脂質代謝異常などの危険因子のある方
・自覚症状(運動時に胸が痛くなる等)のある方
・血縁者に心臓病の方がいる

少しでも不安があるなら、とりあえず受けてみることをオススメします。
なぜなら、心疾患は突然やってくるからです。
そうなる前に定期的な検査はとても重要なことです。

また、心臓ドックのオススメクリニックについては、以下のページで詳しく紹介していますので是非観光にしてみてくださいね。

【参考記事】
都内で心臓ドックを受けてみたいクリニック5選

【参考記事】
人間ドック予約サイト「ここカラダ」で実際に予約してみた!

 

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