受診施設の選び方

胃検診:バリウム、内視鏡、ABC検査、どれを選ぶべき?

最近、胃がしくしく痛むことが多い・・・

胃のトラブルは、多少の差はあれほとんどの人が経験していることでしょう。
暴飲暴食、ストレス、無理なダイエット・・・
様々な要因が、胃に刺激を与えていますから、ある意味現代人にとっては普通のことになっているのでは?

胃の検査するなら、どれがいい?

胃の痛み、といってもその原因はさまざまです。
ストレス性の胃炎だったり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など、数え上げたらきりがありません。
なかでも怖いのは、胃がんです。

胃がんは日本人にとても多いがんで、罹患者数では1位、志望者数では3位にのぼります。

胃痛の原因がストレスや飲み過ぎのせいなのか、胃がんの症状なのか、はっきり言ってなかなか見分けが付かないものです。このため、さして心配もせず放置してしまい、取り返しの付かないことに・・・
なんてことも起こり得ますので、胃検診は定期的にしておくべきです。

胃検診というと、会社の健康診断などではバリウムによるレントゲン撮影が一般的ですが、人間ドックでは内視鏡による検査が一般的になりつつあります。
果たしてどっちが良いのでしょうか?

本記事では、バリウムによる検査と内視鏡による検査のメリット・デメリットなどを詳細に説明していきます。
併せて最近話題になってきた、ABC検査についても説明していきます。

胃バリウム検査(胃透視検査)

検査方法

バリウムによる胃の検査は、発泡剤を飲んで胃を膨らませたところに、バリウムという拙稿のような白くてドロドロした液体を飲みます。
バリウムはX線を通さないため、画像には影として写ります。
このバリウムの流れる様子から、食道の状態や胃の形、病変の有無を見ていきます。

胃バリウム検査のメリット

メリットはなんと言ってもコストが安いことです。
全国的に普及しているレントゲン装置を用いて検査が出来るため、高額な装置を使用する場合のコストが抑えられます。
また、胃カメラを飲む際の辛さ、苦しさもないため、受診者への負担は少ない検査と言えます。

胃バリウム検査のデメリット

デメリットは被爆です。
撮影にX線を用いるため、僅かではありますが被爆します。
このため、妊婦さんなどは控えた方が無難です。

また、胃バリウム検査で見ているのは「影」ですので、小さな病変や平たく広がる病変などは発見が困難な場合があります。
さらに、検査後にバリウムを排泄する必要がありますが、便秘がちの人は排泄に時間がかかり苦しい思いをすることもあります。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

検査方法

胃内視鏡検査は、チューブの先端にスコープカメラ(内視鏡)が付いたチューブを口から挿入し、食道、胃、十二指腸の内壁表面を直接観察、撮影し診断します。
最近は全国的に普及してきており、人間ドックなどでもバリウム検査から胃内視鏡検査に変更できる施設も出てきています。最初からい内視鏡検査が標準となっている施設も増えてきています。

胃内視鏡検査のメリット

胃内視鏡検査のメリットは、バリウムによる検査が「影」を見ているのに対し、カメラで直接胃粘膜表面を撮影できるため、胃潰瘍や胃炎だけでなく、胃がんの早期発見にも有効です。
また、ポリープなど気になるものがあった場合には、その場でカメラの先端に付いた鉗子を使って組織の採取、切除などが可能なため、素早い対応が可能です。

また、バリウムを飲まないため、不味い思いをすることなく、また排泄で苦しむこともないのがメリットと言えます。

胃内視鏡検査のデメリット

唯一最大のデメリットは、カメラを飲むのに苦しい思いをする人が多いこと。
人間の喉というのは、異物が入ってきたときにそれを排除するため「オエッ」となりますが、胃カメラを挿入する際に、まさに「オエッ」となるんです。
人によって差はありますが、相当苦しい思いをする人も少なくないため、この苦しさが嫌で胃内視鏡検査を敬遠する人も結構います。

ただし、最近ではこうした苦しさを軽減させるため、事前に鎮静剤の注射を打ってから検査を行ったり、鼻から内視鏡を入れる経鼻内視鏡(鼻から入れることで喉を通らないため、オエッとなりにくい)も普及してきていますので、苦しむこともほとんどなくなってきています。

ABC検査

ここまで胃バリウム検査、胃内視鏡検査について説明してきましたが、どちらにしても多少の苦しさは伴うため、出来ることならどちらも受けたくないな・・・というのが正直な気持ちではないでしょうか?

そんな人に朗報です!
最近少しずつ話題になることが増えてきた検査に「ABC検査」というのがあります。
なんとこの検査、血液検査だけで済むんです。
バリウムを飲む必要も、胃カメラを口や鼻から入れる必要もありません。

ABC検査のメリット

最近のがん研究によると、胃がんの多くがピロリ菌(胃に住み着く菌)によって胃粘膜が荒らされることが原因であることが分かってきました。
胃の中にピロリ菌がいるかを調べ、胃粘膜の萎縮があるかを調べれば、胃がんが発症しやすい状態かがある程度分かると言うことです。
そしてこれは、血液検査で分かります。この検査がABC検査です。

ABC検査のデメリット

ただし、ABC検査でわかるのは「胃がんが発生しやすいかどうか」であって、実際に胃がんが発症しているかは分かりません。
このため、ABC検査で胃がん発生リスクが高いことが分かった場合には、胃内視鏡検査などより詳細に調べる必要があります。
そういう意味では胃バリウム検査や胃内視鏡検査の代わりになるものではない、ということですね。

まとめ

胃検診は、お世辞にも楽しい検査ではありません。
考えると憂鬱になってしまうような検査です。
それでも毎年定期的に受けることで、胃がんをはじめとした様々な胃疾患の早期発見が出来るため、やはり受けておくべき検査と言えます。

ただし、どうしても嫌な方はABC検査をまず受けて、胃がんのリスクがある場合のみ胃内視鏡検査をする、という手もありますので、その辺は臨機応変に考えてみては如何でしょうか?

また、胃内視鏡検査に関しては、医師の技量によりほとんど苦しまずに検査出来る施設も数多くありますので、その辺を事前にリサーチして受けるのも手です。
いろんな施設を比較検討して、あなたにとって最もぴったりくる施設を選んでくださいね!

【参考記事】
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【参考記事】
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