検査の種類

がん早期発見の切り札「PET検査」って、こんなに凄い!

PET検査は、早期がん発見にもっとも有効な検査方法のひとつといわれています。
最近ではPET検査を行う医療機関も増えてきているため、よく耳にするようになりましたが、まだまだその内容については知らない方が多いのではないでしょうか?

今回は最近なにかと話題のPET検査について、詳しく説明していきたいと思います。
最後までお付き合いくださいね。

PET検査とは?

そもそもPET検査の「PET」って?
犬や猫の「ペット」ではないことは分かりますが(笑)
PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略です。

がん細胞は通常の細胞に比べ、3倍〜8倍ものブドウ糖を摂取する性質があります。
この性質を利用して、ブドウ糖に似た検査薬を体内に注入し、この検査薬ががん細胞に寄っていく様子を画像診断装置で撮影します。
もちろん、単なるブドウ糖を体内に注入しただけでは画像に映り込みませんので、検査薬には微量の放射性元素が含まれています。これを画像診断装置で撮影すると、検査薬の放射性元素が光って映ります。
がん細胞はブドウ糖を多く摂取するため、この検査薬はがん細胞に取り込まれていきますので、がん細胞があるとそこが光って撮影されるわけです。
簡単に説明すると、以上がPET検査の原理です。

PET検査のメリット

それでは、PET検査のメリットについて順番に説明していきましょう。

全身を一括して検査出来る


PET検査の画像例>引用:南東北岩沼PET高度診断治療センターHP

CTやMRIなどの従来の画像診断の場合、検査は部位ごとに行うのが通常です。
頭部MRI検査とか、胸部CT検査とか、その部位ごとに検査していましたが、PET検査は頭から足の付け根まで全身を一気にスキャンします。
これにより15分〜30分程度の短時間で全身の画像撮影が出来てしまいます。
全身を一括して検査出来るということは、自分では予想すらしていない部位の病巣が見つかることも。
そういう意味では全身検査で早期がんを発見し早期治療につなげられるのがPET検査の大きなメリットのひとつと言えます。

従来の検査では分からないことが分かる

CTなどの従来の検査では、画像に写った病巣の形から診断をしていきますが、PET検査はがん細胞の活動状態から異常を診断します。
これにより、早期がんの発見はもちろん、腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移の状況まで分かります。
また、がんだけでなく、アルツハイマー、てんかん、心筋梗塞を調べるのにも用いられます。
がんの可能性が疑われ、他の検査で病巣が発見出来ないような「原発不明癌」の診断にも有効です。

治療の効果を見るにも有効

早期がん発見だけでなく、最近は治療の効果を見る場面でも使われるようになっています。
たとえば、抗がん剤の治療が効いているのに病巣が小さくならないようなケースが時々見受けられます。
これは抗がん剤治療により病巣がかさぶた状になり、そのかさぶたが画像に写ってしまうためで、がん細胞が消失しているかどうかはPET検査でFDG検査薬の集まり具合を見ることである程度判断できます。
CTでは形で判断するため、このようなケースでの診断は困難です。
このように、治療の現場でも活躍し始めており、いまや最先端のがん治療にはPET検査による評価がとても重要な位置を占めるようになってきています。

PET検査の流れ

1回の検査で全身の早期がん発見に威力を発揮するPET検査ですが、その流れはどのようなものでしょうか?
一般的なPET検査の流れについて、簡単に紹介しますね。

受診6時間前

PET検査は体内のブドウ糖に似た検査薬のがん細胞への集まり具合を見る検査ですので、血糖値の影響を極力避けるため6時間前から食事を控えます。
ただし、糖分を含まない水分はどんどん摂って構いません。

問診

クリニックで受付を済ませ、検査着に着替えたら、まずは問診です。
既往症や当日の体調、日ごろ気になることなどを問診し、併せて検査の流れの説明があります。

採血

検査直前に血糖値を測定するために採血します。
この段階で血糖値が高い(200ml/dl以上)場合、PET検査の撮影画像に影響が出る可能性があるため、検査開始時刻を延長、もしくは中止することもあります。

FDG検査薬の投与

血液検査の結果、検査可能と判断された場合、いよいよFDG検査薬を投与(注射)します。
投与したあとは全身に検査薬がくまなく行き渡るよう1時間ほど安静にします。

PET検査(撮影)

検査開始前に膀胱を空っぽにするためトイレを済ませます。
その後PET検査装置で頭から足の付け根までをスキャン撮影します。
スキャン撮影にかかる時間は15分〜30分程度です。

結果説明

検査後、撮影した画像を医師と一緒に見ながら説明を受けます。
画像にFDG検査薬の異常な集積などが認められた場合は、さらに詳しく検査が必要になりますので、その部位の精密検査を受けます。
PET検査を受診したクリニックが総合病院併設なら、同病院の該当する診療科へ、もしくは状況に応じた医療機関への紹介を受けましょう。

ここまでの検査にかかる時間はほぼ半日です。
午前中に受診すればお昼までには結果説明も含めた検査が終了し、あなたの全身の健康状態がわかります。
とてもお手軽ですが、分かる内容は他の検査と比べても精度の高いものですので、一度受けてみては如何でしょうか?

まとめ

PET検査は早期がん発見の切り札と言われますが、事前の検査だけでなく治療の現場でも広く用いられる用になってきています。
そういう意味では、いまやPET検査は最先端の医療現場ではなくてはならない検査と言えるでしょう。

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【参考記事】
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